自社開発の会社に入社できても、直属の上司がクソだと実務スキルは上がらない【会社を辞めてきた】

実務未経験で自社開発web系企業に就職することができても、クソな直属上司に当たるとスキルが伸びない話をする。

結論から言うと、自分の根本的な能力や性格を変えるのは無理。合わないと思ったらすぐに転職するべき
Sierといいweb系といい、よくできるエンジニアほど癖の強い人が多い。今まで他業種も含めて8社くらい組織で働いた経験があるけど、ここまで上司や人間関係に悩んだのは初めてだった。

クソ上司とは?

まずクソ上司の定義は4種類あると思う。
無能なタイプと有能なタイプ。部下を教育する力があるかないか。
(ここでは教育とは、部下をモチベイトする力、適切に仕事を振っていく力と定義します)

俺の直属の上司は、優秀だが部下を育てることができないタイプ。

ちなみに会社でのエンジニアは俺とその上司のみ。
面接時は他に2人のエンジニアいたのだが、俺が入社してからすぐに退職してしまった。


クソ上司のスペック

以下、上司のスペックを長所と短所を別にしてあげていく。

良いところ

・プログラミング歴が10年以上。
・高校生のときに自分1人でwebサービスを作りあげた
・海外の有名大学を卒業しており「パソコンとは何か?」というレベルの基礎からじっくり学んだ経験がある。
・新しい言語でも高度なプログラムをスラスラと書ける。
・いわゆるスーパーエンジニア。サーバーサイド、フロントエンド、インフラ周りに対応できる。機会学習、AI、の知識も豊富

悪いところ、癖が強いところ

・教え方がスパルタ。実務未経験エンジニアに求める基準値が高すぎる。
・仕事をすべて自分でこなそうとする。人に任せられない気質
・自分のプログラミングに対する考え方を押し付けてくる
・ 基本的に質問はしない方向性で、自分の頭で考えて業務をこなさせる
・仕事中の会話がすべて威圧的。質問するときも、教わるときも、仕事を振るときも時も口調が厳しい
・今までの人生で一度も彼女ができたことがない(アラサー)


クソ上司とマンツーマンで指導を受け、働き続けた結果

上司は俺に知識がある前提で話を進めていくので、難しいIT用語を使われる。しかも、威圧的な口調で言葉遣いがストレート。質問すると「なんでわからないんだ?」と言わんばかりに不機嫌になるw

俺は次第に質問する意欲も失せていった。バグが発生しても気軽に質問できない状況になり、生産性は大幅に落ちていった。生産性が落ちると「この実装するのに時間かかりすぎ。もう少しスピード上げて」と怒られる、超悪循環なスパイラルw

上司に話かけることがストレス

このスパイラルを繰り返していくと、毎日進捗報告するのが嫌になった。進捗を報告する前、心臓バクバクさせながら何度もメモをまとめて見返していた。‘ただ上司に話しかける’事さえも異常なまでの緊張感を感じるほど。

ただの一つの質問をするのにもストレスな状況下では、エンジニアとしてのスキルが磨けないからヤバイと思った。特に実務未経験で伸び盛りの今は、ある程度質問してサポートしもらうことも大切なのではないだろうか?あとスパルタは悪い事ではない。自分に厳しくいる分にはいいと思うが、プログラミング初心者に同じ基準を求めるのはどうかと思う。


気持ち良く働けず、他の社員とのコミュニケーションも取らなくなる

こんな感じで直属の上司がクソだったので、俺は会社で必要とされていないと感じ始めるようになる。仲の良かった先輩エンジニアも退職しちゃうし。そんなこんなで業務中のテンションは上がらず、「早くやめたいな。こんなところで人間関係を構築するのもマジで無駄。面倒くさいな」と思い始め、エンジニア以外の社員とコミュニケーションを積極的にを取らなくなった。。気持ち良く仕事ができない状態のため、終業後の会社付き合いや飲み会などもイヤイヤ参加し、終始テンションの低いままだった。フロアでの雑談も一度も自分から参加しなかった。みんな優しいから話を振ってくれるけど、振られるまで一言も発言しないというw


クソ上司の上司もクソ化する

直属の上司がクソでそいつだけの関係性だけで済むのであれば問題ないが、会社という組織の中ではそうはいかない。クソ上司が直属の上司だと以下の現象が起きる。

クソ上司のクソ上司(以下、クソ2とする)にある日、会議室へと呼び出された。

クソ2「最近どう?」
俺「自分のスキルでは達成できない納期に追われて日々つらいです」
クソ2「入社してどのぐらい経つ?」
俺「もう少しで6カ月経ちます」
クソ2「正直、6カ月も経ってるのに全く戦力になってないんだよね」
俺「..はい」
クソ2「でね。君は仕事をする以前の問題があるんだけどわかる?」
俺「どんな問題でしょうか?」
クソ2「仕事をこなすスピードはまだ良いとして、社員間でのコミニュケーションが足りなすぎる。」
俺「そうですね..」
クソ「会社の人間だから仲良しこよしするつもりはないよ。でも雑談も入ってこないし、自分から話を広げに行こうとしないのは、完全に扉を閉めきっているように感じるんだよね」

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クソ2「入社して6カ月経つのに全く戦力にならなくて、仕事以前の問題もある。そんな人を雇い続けるには行かないのさ」
俺「..はい」
クソ2「君には2カ月ほど課題を与えようと思う。自分の性格を変えて、大きな声で挨拶して積極的にコミュニケーションを取っていって欲しい。
俺「それは無理なので退職します」
クソ2「…そうか」


という感じで退職することに決定した。ちょうどその時期にポートフォリオも完成しており、転職の準備はできていたので最高のタイミングだった。いつ辞めてもいいような態度をとっていたのは事実だしw


社内での評価やイメージが下がった理由

そもそもの大きな原因として、直属の上司の下で仕事をしていては自分の能力を十分に発揮できない。上司がフロアの中できついダメ出しをしまくっていれば、「上司によく怒られる新人 = 仕事ができない人」というレッテルを貼られてしまう。

クソ上司の下につくと仕事ができないと思われる。
クソ上司はその上司に俺の進捗を報告する
クソ上司の上司にも仕事ができないと思われる。
クソ上司と上司から社内フロアでディスられる(クソ上司の上司もクソ化した)
社内全員から仕事ができないイメージを持たれる
結果として、会社にとっていらない人間扱いされる


はっきり言わせてもらえば、俺は良くも悪くも‘人並み’の能力しか持っていない。仕事ができる素養や、物事を成し遂げる能力は普通レベルだ。しかし能力は普通でも、努力をすればある程度の成果を出す事はできる自信はある。

「何か問題があるとすればそれはすべて自分の問題」

これは著書「七つの習慣」で述べられている名言だ。俺も常にこの言葉を頭の中に入れて行動するようにしている。

今回の問題も上司の期待に応えることができない自分の能力の問題だった。
そもそも俺にエンジニアとしての能力が高ければ、発生しない問題だからだ。


「自分にできる事は何か?」と考えたときに与えられる選択肢が2つ。
・ 上司の求める水準で仕事をこなす
・ 上司を変える。(会社をやめる)


能力の高いクソ上司を納得させるには、仕事をできるようになる以外ない。
しかしエンジニアのような専門性の高い職業ですぐに結果を出すのは難しい。
もちろん最初は上司の求める水準で仕事をこなすようにしたが、今の知識レベルではできないことだった。
とすれば、自分の影響力の及ぶ範囲でできることは「上司を変える事」「会社を変える事」しかない。俺の会社はエンジニアは彼1人だったので上司を絵選ぶ事はできない。退職するしか選択肢はない。

実務経験で入れる会社には気をつけた方がいい

俺は転職のとき全力で会社選びをしていなかった。実際に5社くらい面談を組んでいたが、実際にはすべて受けていない。今回のweb系自社開発企業は内定をもらえた段階ですぐに入社を決めてしまった。経済的に苦しくてすぐにでも給与が欲しかったからだ。(金がなさすぎることはマジで人生でやばくする)
というわけで、クソ上司に当たった場合はすぐに退職すべき。金目当ての場合は、最低限のお金を稼いだらすぐ退職すべき。